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2012 年度 実績報告書

TCRζ鎖mRNA 3’UTR異常に伴う全身性エリテマトーデス発症機序

研究課題

研究課題/領域番号 21591268
研究機関東京歯科大学

研究代表者

津坂 憲政  東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (00245490)

研究期間 (年度) 2009-04-01 – 2014-03-31
キーワード全身性エリテマトーデス / TCR / シンデカン / EXTL2 / ノックアウトマウス
研究概要

昨年度作製し得たF1マウスのゲノム中に組み込まれているloxPで挟まれたpgk-neoカセットを除去するために、得られたF1マウス♂(loxP/+♂)をCreマウス♀(Creホモ)と交配、ならびにF1マウス♀(loxP/+♀)をCreマウス♂(Creヘミ)と交配することによりノックアウトマウスの作製を試みたが、ゲノム中のpgk-neoカセットは除去することができなかった。
これまで申請者らは、TCRζ鎖mRNA 3’UTR異常を伴うSLE患者末梢血リンパ球(PBT)では、syndecan(Sdc)分子発現異常、とくにHS糖鎖修飾をうけたSdc4発現が低下していることを報告した。またSdc4のコアタンパクに、HS糖鎖の一部であるN-アセチルグルコサミンを結合させるexostosin-like 2 (EXTL2)酵素発現をSLE患者PBTにおいて検討したところ、HS糖鎖修飾Sdc4発現が低下していたSLE患者ではEXTL2発現が低下していることを発見した。本年度は、SLE患者PBTにおけるEXTL2遺伝子発現異常の有無を検討したところ、EXTL2発現低下例に、EXTL2 mRNA exon4欠損例あるいはtruncated form exon5例が存在し、SLE患者EXTL2発現異常にEXTL2遺伝子発現異常が関与することが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度、F1マウスのゲノム中pgk-neoカセットを除去してノックアウトマウスを作製することができなかったため、当初の予定が遅れている。

今後の研究の推進方策

来年度、再度F1マウスのゲノム中pgk-neoカセットを除去してノックアウトマウスを作製することを試みるのと同時に、SLE患者末梢血T細胞におけるTCRζ鎖mRNA 3'UTR異常とsydecan分子発現異常、あるいはEXTL2分子発現異常についてもさらに検討を行う。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] CD3 ζ defects in systemic lupus erythematosus2012

    • 著者名/発表者名
      Takeuchi T
    • 雑誌名

      Ann Rheum Dis (Suppl)

      巻: 71 ページ: i78-81

    • DOI

      10.1136/annrheumdis-2011-200641

    • 査読あり
  • [学会発表] Talin is cleaved and expressed as a short form predominantly in patients with rheumatoid arthritis.2012

    • 著者名/発表者名
      Tsuzaka K
    • 学会等名
      2012 ACR Annual Scientific Meeting
    • 発表場所
      Washington DC, USA
    • 年月日
      20121109-20121114
  • [学会発表] 関節リウマチの新規診断マーカーおよびモニタリングマーカーとしての血中タリン2012

    • 著者名/発表者名
      津坂憲政
    • 学会等名
      第56回日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      20120418-20120420

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公開日: 2014-07-24  

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