研究課題/領域番号 |
21591288
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
根来 孝治 昭和大学, 薬学部, 講師 (70218270)
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研究分担者 |
中野 泰子 昭和大学, 薬学部, 教授 (20155790)
斎藤 清美 昭和大学, 薬学部, 助教 (70307065)
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キーワード | アディポネクチン / 炎症 / マクロファージ / 酸応答性チャネル / 炎症性サイトカイン / adiponectin Tg mouse / カルシウム / B細胞 |
研究概要 |
これまでに、adiponectin anti-sense Tg(AsTg)マウスが易炎症性であること、また、その一要因としてマクロファージが炎症性因子により、その活性を増強されやすいことを分子レベル(酸応答性チャネル:ASICsなど)で証明できた(現在原著論文として投稿中である)。本年は、このAsTgマウスの定常状態でのB細胞の数や質を検討し、抗体産制刺激時におけるアディポネクチンの分化制御に関し解析した。具体的には、マウスの脾臓細胞組織切片のB細胞分化特異的マーカー(Bcl6やBlimp1など)により染色し、分化・成熟度を定量した。定常状態での分化・成熟度、刺激時の分化・成熟度を比較検討することにより、分化制御にアディポネクチンがどのように関与しているかを検討している。現在のところ、詳細な解析を行っているところである。また、T細胞へのadiponectinの影響を解析する一環として、慢性炎症性疾患である喘息患者でのT細胞動態(小児喘息患者末梢血では、制御性T細胞の機能が異常である)を解析し原著論文として報告した。今後は、アディポネクチンのT細胞への影響とその分子メカニズムを解析する予定である。
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