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2010 年度 実績報告書

生体におけるリン調節機構の解明と遺伝性低リン血性くる病の新たな治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21591308
研究機関東北大学

研究代表者

藤原 幾磨  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (10271909)

研究分担者 箱田 明子  東北大学, 病院, 医員 (70509398)
菅野 潤子  東北大学, 病院, 医員 (30509386)
キーワード低リン血性くる病 / FGF23 / DMP1 / 骨代謝 / リン調節機構
研究概要

米国Baylor大学のJ.Q.Feng教授はDMP-1ノックアウト(KO)マウスを作製し、常染色体劣性低リン血性くる病と同じ病態を示すことを明らかにし、さらにDMP-1トランスジェニック(Tg)マウスをDMP-1KOマウスと交配することにより、KOマウスの歯芽形成異常を改善させることができることを示した。Feng教授と本研究の研究協力者である米国Wisconsin大学のM.K.Drezner教授によると、我々が計画していた骨芽細胞特異的DMP1トランスジェニックマウス(DMP1-Tg)と、低リン血性くる病モデルマウス(hypマウス)とを交配させたDMP1-Tg/hypにおいて、低リン血症は改善されないとの結果を得たとのことであった(未発表データ)。その結果を踏まえ、研究の方向性を再考することとした。まず当初の計画通り、DMP1-Tgマウスにおけるリン代謝および骨代謝に関する実験は継続することとし、DMP1-Tgマウスの骨芽細胞におけるFGF23の発現、同マウスの血清FGF23濃度の測定を行うこととした。
我々の予想に反し、DMP1-Tgマウスの血清リン濃度および血清FGF23濃度は高くはなく、正常コントロールと同等であった。これは非特異的DMP1-Tgマウスにおいても同様であった。このことは、DMP-1が過剰であってもFGF23の発現量は変わらず、ひいてはリン代謝には影響を与えないということを示唆する。
今後は、骨髄ストローマ細胞由来の骨芽細胞の解析を行う。すなわちDMP1-Tgマウスの骨芽細胞におけるFGF23のmRNAおよび蛋白発現をそれぞれRT-PCR、ウェスタン法により検討し、hypマウスの骨芽細胞でのFGF23発現と比較する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 小児骨系統疾患の病態と治療2010

    • 著者名/発表者名
      藤原幾磨
    • 学会等名
      第21回日本小児整形外科学会
    • 発表場所
      徳島市
    • 年月日
      2010-11-26
  • [図書] 改訂版 骨の病気と付き合うには2010

    • 著者名/発表者名
      藤原幾磨
    • 総ページ数
      332-334
    • 出版者
      メディカルレビュー社

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公開日: 2012-07-19  

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