研究課題
^<14>C-GD3と^<14>C-GM3を新生仔ラットの胃内に投与し、大脳への移行と、大脳内において、糖鎖が2個のGD3、GM3(単純ガングリオシド)より、4個の糖鎖構造を持つ複雑ガングリオシド:GM1、GD1a、GD1b、GT1b、GQ1bへの生合成の推移と、GD3、GM3、それぞれからの複雑ガングリオシドへの生合成推移の差異と、大脳神経系内への分布状況を検討する。市販製品がなく、GD3、GM3に[1-^<14>C]acetic anhydrideを標識化し、^<14>C-GD3、^<14>C-GN3を作成する事が必須である。当大学RI研究室に専用のロータリーエバポレーター(N-1100)とドライサーモユニット(DTU-1cセット)の追加購入が必要であった。^<14>C-GD3と^<14>C-GM3の作成には1%NaBH4、80℃1時間反応させて、脱アセチル化をした後、GD3、GM4に取り込まれなかった[1-^<14>C]無水酢酸などの不純物を透析にて排除し凍結乾燥する。その後、更に[1-^<14>C]acetic anhydddeをピリジンにと等モルにて20℃64時間、更に100℃4時間反応させて、アセチル化し、透析、凍結乾燥にて^<14>C-GD3と^<14>C-GM3を精製した。[1-^<14>C]acetic anhydrideがどの程度標識として取り込まれたのか不明ではあるが、^<14>Cの透析液への喪失はほとんどなかった。薄層クロマトグラフィー(TLC)にて、^<14>C-GD3と、^<14>C-GM3が標準ガングリオシドと同等の位置にある事を確認し、標識^<14>C-GD3と^<14>C-GM3が作製された事を確認した。次年度より、この標識したミルクガングリオシド;^<14>C-GD3、^<14>C-GM3を新生仔ラットに投与し、脳内の生合成を検討する。
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