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2009 年度 実績報告書

グルタメイト脱水素酵素異常症における高アンモニア血症の病態解明と治療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21591332
研究機関大阪市立大学

研究代表者

岡野 善行  大阪市立大学, 大学院・医学研究科, 講師 (60231213)

キーワード遺伝子 / 酵素 / 肝臓 / インスリン / アンモニア / 低血糖 / グルタメイト脱水素酵素 / トランスジェニックマウス
研究概要

高インスリン高アンモニア血症はGlutamate Dehydrogenase (GDH)のGTPの抑制制御が失われるため、GDH活性の上昇をきたし、肝細胞で高アンモニア血症を膵β細胞で高インスリン血症をもたらす。高アンモニア血症の発症機序は必ずしも明らかではなく、その発症機構の解明と治療法の開発のために、動物モデルを作成した。
L413V GDHcDNAをベクター(pASCXa)にサブクローニングし、Swalで切断後、アガロースゲルを用いて、CMVエンハンサー+chiken b-actinプロモーター+L413VcDNAを精製した。この遺伝子をマイクロインジェクション法により、マウスの受精卵へ導入し、変異GDHcDNAをユニバーサルに発現するトランスジェニックマウスを作成した。遺伝子の導入はL413V GDHcDNAの5'-と3'-の近傍領域をPCR増幅合成することで確認した。
ヘテロのトランスジェニックマウスにて、肝組織での基礎GDH活性はコントロールマウスと同等であったが、GTP抑制効果は低下していた。1晩晩の空腹後の血糖は有意に低下し、アンモニアは上昇傾向を認め、動物モデルとしての有用性を確認した。肝組織でのアミノ酸、有機酸分析にて尿素サイクル代謝の状況を把握し、さらに、生体内代謝の状況を把握するためにメタボローム解析、mRNAレベルでの発現を見るためにDNAアレイを用いた解析を行っている。肝臓以外の臓器:心臓、腎臓、膵臓、筋肉についてメタボローム解析、mRNAレベルでの発現解析を行い、臓器間の代謝ネットワークでのGDH遺伝子異常の影響を明らかにし、高アンモニア血症に対する治療法を開発する。

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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