研究課題/領域番号 |
21591338
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研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
松石 豊次郎 久留米大学, 医学部, 教授 (60157237)
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研究分担者 |
岡村 尚昌 久留米大学, 高次脳疾患研究所, 助教 (00454918)
山下 裕史朗 久留米大学, 医学部, 准教授 (90211630)
森田 喜一郎 久留米大学, 高次脳疾患研究所, 教授 (20140642)
石橋 正敏 久留米大学, 医学部, 教授 (20168256)
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キーワード | 小児科学 / 発達障害 / 脳機能イメージング / 神経伝達物質 / 唾液コーチゾール / 睡眠 |
研究概要 |
軽度発達障害は有病率も高く,不登校、摂食障害等の精神上の問題もおこしやすく病因・病態も不明な点が多い。注意欠陥多動性障害(ADHD)、高機能自閉症、アスペルガー障害(AS)は、医学一教育-福祉を含む包括支援上大事である。非侵襲的機能画像によるアイマークレコーダー、近赤外線トポグラフィーを用いた脳血流・代謝、情報処理等の解析をおこなう。また唾液を用いたコーチゾール、MHPG,IgA測定をおこないストレス、免疫、神経伝達物質の評価も検討した。AS児29名、若年発症の統合失調症(JOS)24名を対照群と比較した。課遂行時の視線総距離(TESL)、停留点総数(RSS)、平均停留の解析を行いASでRSSが有意に少なく、JOSではTESL、RSSとも少なくASとは異なったパターンであり国際誌に投稿中である。次に、唾液を用いてストレス反応を評価するため、コーチゾールの分泌動態を行った。早朝覚醒反応、1日の分泌パターンを解析し、摂食障害児21名の治療前後で解析し、コントロール22名と比較検討した。摂食障害児では早朝覚醒反応が見られず、治療により症状の改善に伴い正常パターンに回復する事が判明し、治療効果の科学的な総合評価となりうる事を発見した(Int J Psychophysiol,2011)。また、市内の1小学校の子どもの健常児391人、発達障害教室45人で、我々が日本での基準値を作成したSDQをスクリーニングとして用い、CSHQ-Jの各種睡眠指標、学業成績、各種パラメーターとの関連を検討し発達障害児はCSHQ尺度で睡眠障害が多く、SDQのスコアが悪く、健常児では就寝時刻が早い学童の成績が良い事が判明し、投稿準備中である。
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