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2009 年度 実績報告書

MLLと融合蛋白を形成するLARGの核内標的分子の同定と核内機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 21591348
研究機関東京大学

研究代表者

鈴木 信周  東京大学, 先端科学技術センター, 特任助教 (90247007)

研究分担者 小笹 徹  東京大学, 先端科学技術センター, 客員教授 (70202059)
川村 猛  東京大学, 先端科学技術センター, 特任助教 (70306835)
キーワード白血病細胞 / 分化 / G蛋白質 / RH-RhoGEF / ショットガンプロテオミクス / リン酸化
研究概要

予定通りLARGのみならず、その哺乳類ホモログであるRGS-RhoGEFに対する特異的・高親和性モノクロナール抗体を完成することができた。これら抗体は、それぞれ特異的に内因性RGS-RhoGEFを認識することが可能であった。これによって細胞内のネイティブなシグナル構成成分複合体を免疫沈降することに成功した。この様な抗体はまだ世界的にも報告されていない。そこで、予定より早く、ヒト前骨髄白血病細胞、HL-60細胞の分化誘導の系を用いて、LC/MS/MSによるLARG蛋白複合体のショットガンプロテオミクスを開始した。ATRAまたはPMAを用いて、好中球またはマクロファージへHL60細胞を分化させた。分化度の判定には、CDマーカーを用いたFACS解析を行った。その結果、HL-60細胞分化の過程でG12/13,RGS-RhoGEFの発現が変化すること、またそのシグナル活性が変化することが明らかになった。さらに、RGS-RhoGEFが分化系統に応じて、特異的な部位でリン酸化されることも明らかになってきた。これらリン酸化がRhoGEFの活性化に関与してくる可能性を示唆するデータを最近得た。この様な結果は、このG12/13~RhoGEF~Rho活性化シグナルが、白血病治療のターゲット、とくに分化誘導療法の標的分子となりうることを示している。今後、シグナル活性複合体の解析、細胞内の動態解析をさらに進め、標的分子を決定し分化誘導シグナルの調節を可能とする。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] Biochemical analysis of Gaq-Y261L mutant using a new Gai/q chimera, Gai/qL2009

    • 著者名/発表者名
      Takeharu Kawano
    • 学会等名
      Gordon Research Conference
    • 発表場所
      New England Univ, Port land, US
    • 年月日
      2009-06-08
  • [備考]

    • URL

      http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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