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2010 年度 実績報告書

神経芽腫の予後決定因子としてのRabファミリー低分子量G蛋白質の役割に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21591361
研究機関神戸大学

研究代表者

李 明鎮  神戸大学, 医学研究科, 非常勤講師 (20273766)

研究分担者 西村 範行  神戸大学, 医学研究科, 准教授 (00322719)
西尾 久英  神戸大学, 医学研究科, 教授 (80189258)
キーワード神経芽腫 / 予後決定因子 / Rab15 / 選択的スプライシング / レチノイン酸
研究概要

神経芽腫は、神経堤細胞が交感神経系へ分化する過程で発生する代表的な小児難治性固形がんであり、小児がん死亡の約1/6を占めている。特に、全神経芽腫患者の約1/2を占める高リスク群の長期生存率は未だ40%に達しておらず、その予後因子の同定は現在の小児がん研究における最重要課題の一つである。ホルモンや神経伝達物質の分泌を司る細胞内小胞輸送は、接着分子/軸索ガイダンス分子の移動や膜成分の再配置も制御しており、神経堤細胞の交感神経系への分化および神経芽腫の発症・進展に必須の役割を果たすと考えられる。これまでに申請者らは、細胞内小胞輸送の中心的な制御因子であるRabファミリー低分子量G蛋白質(Rab)に注目して、神経芽腫細胞株の分化に伴って発現量の変化するRabを同定している。また、高リスク神経芽腫患者の腫瘍組織および骨髄検体から新規の神経芽腫細胞を樹立している。そこで本年度の研究では、レチノイン酸で神経系へ分化誘導されるBE(2)-C神経芽腫細胞株と共に新規に患者検体から樹立した3種類の神経芽腫細胞を用いて、Rab15の解析を行った。Rab15遺伝子から選択的スプライシングによって生成される2つのアイソフォームを同定し、神経特異的に発現するアイソフォームをRab15^<CN>精巣特異的に発現するアイソフォームをRab15^<AN>と名付けた。解析した全ての神経芽腫細胞において、Rab15^<CN>の発現がレチノイン酸による神経分化に伴って特異的に誘導された。このように、本年度の研究は予想以上に進展し、当初の目的はほぼ達成できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Rab15 expression correlates with retinoic acid-induced differentiation of neuroblastoma cells.

    • 著者名/発表者名
      Nishimura, N.
    • 雑誌名

      Oncol.Rep.

      巻: (In Press)

    • 査読あり

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公開日: 2012-07-19  

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