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2009 年度 実績報告書

ヒトパルボウイルスB19のゲノム変異が感染様式または病態に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 21591393
研究機関札幌医科大学

研究代表者

要藤 裕孝  札幌医科大学, 医学部, 講師 (10404659)

キーワードパルボウイルス / B19V / ゲノム変異 / 転写 / 伝染性紅斑
研究概要

B19ウイルスは5,596塩基という非常に短いゲノムを3つのopen reading frameにより(部分的にオーバーラップさせつつ)最大限に利用し、1つのpromotorと2つのpolyadenylation siteのみで転写を調節している。このように非常に許容範囲の狭いゲノムと考えられるが、実際はDNAウイルスとして、これほど点変異(突然変異)を認めるウイルスはまれであると考える。また、B19ほど多彩な病態に関連しているウイルスは他にはない。この点に関して、ゲノム変異が感染様式および病態へどのように関連しているかを解明していくことを研究の目的とする。
平成21年度は、B19ゲノム上の変異に関して、主にVP1 ullique regionと呼ばれる中央の約1200塩基に関する部位の検討を終え、さらにその左側にあるNS部位と右側にあるVP2部位に関して検討をすすめた。変異をゲノムに導入する基礎実験を平成21年より開始しているが、引き続き平成22年度も続行しているところである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Analysis of nucleotide sequences of human parvovirus B19 genome reveals two different modes of evolution, a gradual alteration and a sudden replacement : a retrospective study in Sapporo, Japan, from 1980 to 20082009

    • 著者名/発表者名
      Masashi Suzuki, Yuko Yoto, Aki Ishikawa, Hiroyuki Tsutsumi
    • 雑誌名

      Journal of Virology 83

      ページ: 10957-10980

    • 査読あり
  • [学会発表] ヒトパルボウイルスB19感染における臨床疾患と血中ウイルスDNA量の相関に関する検討2009

    • 著者名/発表者名
      要藤裕孝
    • 学会等名
      第57回日本ウイルス学会学術集会
    • 発表場所
      日本都市センター(東京)
    • 年月日
      2009-10-25
  • [図書] 医科ウイルス学第3版2009

    • 著者名/発表者名
      要藤裕孝
    • 総ページ数
      485
    • 出版者
      南光堂

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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