研究概要 |
生体肝移植後の免疫不全状態で発症するEBウイルス(EBV)関連リンパ増殖性疾患は移植患児の生命予後に重大な影響を与える。ドナー肝組織82検体中61検体(74.4%)においてEBV感染細胞を検出したことから,移植肝グラフトを介したレシピエントへのEBV移行の可能性が強く示唆された。EBVに感染したレシピエントの中には免疫抑制剤減量を施行してもEBV感染リンパ球を障害するTリンパ球(CTL)誘導が無くEBVが高値で持続するものが存在し, CD8+/HLA-DR+がCTL誘導のマーカーになり得ることが明らかとなった。
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