研究概要 |
DOHaD仮説の機序として, 胎児期の低栄養ストレスがゲノムのメチル化パターンに変化を起こすことが考えられている.われわれは妊娠マウスを栄養制限して, 胎仔の遺伝子のエピジェネティック制御の変化を検証した.胎仔肝におけるOCT-4およびSphk-1遺伝子の上流領域のDNAメチル化パターンを解析し, プロモーターのメチル化は両群間に有意差はなかったが, ゲノムDNAのメチル化パターンの特異的な変化を明らかにした.OCT-4およびSphk-1遺伝子発現の変化により細胞の分化の異常を引き起こす可能性がある.
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