• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2009 年度 実績報告書

表面プラズモン共鳴による細胞機能センサーを用いた次世代アレルギー診断法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21591432
研究機関広島大学

研究代表者

秀 道広  広島大学, 医歯薬学総合研究科, 教授 (50284188)

キーワードナノバイオ / 表面プラズモン共鳴 / 二次元 / 細胞内情報伝達 / バイオセンサー / アレルギー
研究概要

1) 二次元SPR装置のセットアップとセンサー部分の最適条件:本研究では、センシング部位に金薄膜を蒸着したプリズムに、様々な角度でレーザー光を入射し(Kretchman配置)、その反射光強度を検出した。また、共鳴曲線を取得する段階での雑音的なノイズを最低限に抑えるため、光源には本研究で申請した出力が安定な半導体レーザー(635nm)を用い、ライトチョッパを用いて交流波にしたものをポラライザーによりp偏光成分としてプリズム(センサー面)へと入射した。その際、入射角は精密回転ステージを用いる回転装置により正確に調整することができた。プリズム端面(細胞付着部分)で反射された光はハーフミラーで分割し、片方にフォトダイオードと申請したロックインアンプを、もう片方には対物レンズとCCDカメラを配置して、反射光全体の光強度と並行して二次元的な光強度画像を得ることができた。さらにプリズム上に直径数~数十μメートルの円形金膜をアレイ状に付着し、金膜の有無を反射光により検出して検出条件を検討し、細胞の大きさと同程度である10μmまでの分解能を達成した。
2) SPRシグナル発生メカニズムの解明:SPRシグナルおよび細胞内情報伝達系に関して多くの知見が蓄積しているRBL-2H3細胞を用い、上記のごとく開発した2次元SPRセンサーにより細胞の刺激応答を解析した。その結果、細胞集団としての反応の大きさは反応する細胞の割合ではなく、個々の細胞の刺激応答の程度を反映するものであることが明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] Development of an optical fiber SPR sensor for living cell activation2010

    • 著者名/発表者名
      Yanase Y, et al.
    • 雑誌名

      Biosensors and Bioelectronics 25

      ページ: 1244-1247

    • 査読あり
  • [学会発表] イメージングSPRを利用した1細胞応答解析2010

    • 著者名/発表者名
      柳瀬雄輝, 他
    • 学会等名
      第57回応用物理学関連連合講演会
    • 発表場所
      平塚市(東海大学湘南キャンパス)
    • 年月日
      2010-03-19
  • [産業財産権] 細胞活性分析装置及び細胞活性分析方法、並びに細胞同定方法2010

    • 発明者名
      秀道広, 柳瀬雄輝
    • 権利者名
      国立大学法人広島大学
    • 産業財産権番号
      特願2010-061710
    • 出願年月日
      2010-03-17

URL: 

公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi