研究課題
本研究課題では、毛包特異的PTENコンディショナル・ノックアウトマウスK15-CrePGR/PTEN^<-/->を作製し、表現型解析を行う。マウス・バルジ細胞に由来する皮膚悪性腫瘍を誘導し、皮膚癌幹細胞のモデルとして確立することを目指す。K15-CrePGR(FVB/N)の作製:K15-CrePGRは、系統C57BL/6・SJLである。従って、本研究課題ではあらかじめC57BL/6と交配し、新たな系統K15-CrePGR(C57BL/6)を作製した。Cre-loxPシステムによる表皮特異的PTENFコンディショナルノックアウト・マウス(K15-CrePGR/PTEN^<-/->,FVB/N background)の作製:FVB/N background, Cre-loxPシステムを用いたケラチン15(K15)プロモーターによるバルジ特異的コンディショナルノックアウトマウスを作製した。K15-CrePGR及びloxP-flanked PTENマウスをbackcrossし、FVB/N backgroundを作製した。以上の工程で、K15-CrePGR及びloxP-flanked PTENマウスを交配し、K15-PTENノックアウトマウスを作製した(FVB/N backgournd)。Creリコンビナーゼ発現誘導:K15-CrePGRトランスジェニックマウスは、プロゲステロン拮抗阻害剤RU486を皮膚に塗布することにより、Creリコンビナーゼの発現を誘導することが可能である。生後8週齢、雄雌のマウスに、5日間にわたりRU486を塗布し皮膚表現形について観察中である。自然発癌誘導と観察:表皮特異的K5-Cre/PTEN^<-/->は、PTENの消失とともに自然経過で扁平上皮癌を生じる。従って、K15-CrePGR/PTEN^<-/->においても発癌が自然経過で生じるかどうかRU486を継続投与し長期間観察中である。
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