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2009 年度 実績報告書

ナノニードルを用いる皮膚を標的とする効率的な薬剤供給戦略

研究課題

研究課題/領域番号 21591452
研究機関弘前大学

研究代表者

花田 勝美  弘前大学, 医学部附属病院, 病院長 (80091627)

研究分担者 澤村 大輔  弘前大学, 大学院・医学研究科, 教授 (60196334)
松崎 康司  弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (50322946)
キーワードナノニードル / 皮膚 / 核酸 / 蛋白質 / 合成化合物 / デフェンシン / フィラグリン / 治療
研究概要

治療効果のある分子を,標的となる臓器に効率よく供給するデリバリーシステムの開発は,治療法を飛躍的に進歩させ得る。皮膚を母地とする種々の難治性疾患があり,それに対して有効と考えられる薬剤は多いが,皮膚への導入がうまくいかず臨床応用されていない.そのため,皮膚に効率よく薬物を供給するシステムが開発されれば,おおきなブレークスルーとなる.そこで我々は,皮膚疾患の治療に有効と考えられる,高分子化合物、核酸,蛋白をこの角層のバリヤー機能を破壊することなく,効率よく皮膚に供給する新しいシステムであるナノニードル法の開発を試みる。そのために,いろいろな長さ,あるいは可能な生体材質のニードルを作製し,導入効率が変わるか,皮膚のいろいろなレベルで薬物を効かせることができるのかを検討する。また,いろいろな薬効物質をニードルの中に組み込みそれぞれの導入効率と効果を検討する。核酸に関して:本研究では遺伝子として表皮水疱症の原因遺伝子であるVII型とXVII型コラーゲン遺伝子を,蛋白質に関して:近年,アトピー性皮膚炎において減少あるは低下していると報告されているデフェンシンやフィラグリンを,合成化合物に関して:色素性病変に対する美白効果のあるアスコルビン酸とアルブチンを今回の研究では検討する。さらに,蛋白質と合成化合物に関しては,弘前大学医学部の倫理委員会の許可を得て,患者で臨床治験を行い,効果を判定する。
本年度は,ナノニードルの長さの検討,ナノニードルの材質の検討,合成化合物皮膚への導入基礎実験をおこない,ある程度ナノニードルが皮膚に薬物を導入することがわかった。研究は順調に進み,来年度も継続する。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] A randomized double-blind trial of intravenous immunoglobulin for pemphigus.2009

    • 著者名/発表者名
      Amagai M, Ikeda S, Shimizu H, Iizuka H, Hanada K., et al.
    • 雑誌名

      J Am Acad Dermatol 60(4)

      ページ: 595-603

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Localized pagetoid reticulosis(Woringer-Kolopp disease)in early childhood.2009

    • 著者名/発表者名
      Matsuzaki Y, Kimura K, Nakano H, Hanada K, Sawamura D
    • 雑誌名

      J Am Acad Dermatol. 61(1)

      ページ: 120-123

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      花田勝美
    • 雑誌名

      皮膚疾患診療実践ガイド(文光堂)

      ページ: 526-527, 530-535

  • [図書] 教師のための紫外線講座-紫外線が子どもをねらう-2010

    • 著者名/発表者名
      花田勝美
    • 総ページ数
      88
    • 出版者
      弘前大学出版協会

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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