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2009 年度 実績報告書

抗ヒスタミン薬治療抵抗性慢性蕁麻疹におけるIL-1βを起点とする炎症病態の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21591455
研究機関千葉大学

研究代表者

岩澤 真理  千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (70375723)

研究分担者 神戸 直智  千葉大学, 大学院・医学研究院, 講師 (50335254)
キーワード皮膚科学 / 炎症 / IL-1β / NLRP3 / インフラマソーム / IL-17
研究概要

本研究では,NLRP3疾患関連変異体を導入した肥満細胞株MC/9細胞をマウス腹腔への細胞移入することで誘導される好中球性炎症の惹起と血管透過性亢進の機構を明らかにすることで,NLRP3の恒常的な活性化によって誘発される家族性寒冷蕁麻疹の皮疹の発症機序解明を目的とする。疾患変異体を導入したMC/9細胞をIL-17欠損マウスの腹腔へと移入した際は,好中球遊走が誘導されず,血管透過性も確認されないことから,この反応にはIL-17が関与することが示唆された。ただし,その機序を詳細に検討する際に,NLRP3疾患関連変異体が細胞死を誘導するためか,遺伝子を安定発現する細胞は徐々にIL-1βの自発的産生能を失い,実験の再現性が乏しかった。この問題を克服するため,テトラサイクリン誘導プロモーターによって疾患関連NLRP3を発現する細胞を樹立した。このプラスミドでは,ドキソサイクリンの添加により疾患関連NLRP3が誘導され,NF-κBの自発的活性化やIL-1βの産生など,疾患関連変異体のもつ遺伝子機能として予測される経路が働くことを確認した。来年度は,このプラスミドを安定発現する細胞を用いて,更なる検討を行う予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] Th17 mediates urticarial rash in CAPS induced by inflammasome activation2009

    • 著者名/発表者名
      Satoh T, Kambe N, Nakamura Y, Kabashima K, Matsue H.
    • 学会等名
      日本研究皮膚科学会第34回年次学術大会
    • 発表場所
      博多
    • 年月日
      20091204-20091206
  • [学会発表] Mast cells in CAPS evoke skin rash by promoting Th17 differentiation through inflammasome activation2009

    • 著者名/発表者名
      Satoh T, Kambe N, Nakamura Y, Kabashima K, Suto A, Nakajima H.
    • 学会等名
      第39回日本免疫学会総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20091202-20091204

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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