研究課題
(1) 角化細胞での11-beta hydroxysteroid dehydrogenase 1(HSD11B1)の発現解析マウス表皮組織においてHSD11Bが発現していることを発見した。正常ヒト表皮角化細胞(NHEK)、ヒト表皮角化細胞不死化Cell Line(HaCaT)、ヒト有棘細胞癌株(HSC-1)すべてでHSD11B1、HSD11B2が発現しており、相対的にNHEKがHaCaT、HSC-1に比し、HSD11B1発現レベルが高い傾向にあった。正常皮膚ではHSD11B1は有棘細胞層より上層、HSD11B2は基底細胞を中心に発現していた。(2) HSD11B1の調節因子HSD11B1はEGF(10ng/ml)添加後24-48時間で発現が上昇した。UVB照射(40mJ/cm2)、TNFα、TNBSによってもHSD11B1は6時間後に発現が上昇した。Ca添加にてNHEKを分化させると、HSD11B1はインボルクリン、K10などの分化マーカーの発現前に誘導され、その後低下した。(3) HSD11B1の機能解析HSD11B1の機能を解析するためHSD11B1の特異的な阻害薬である18β Glycyrrheic acidを添加したところ、Ca添加にて誘導した早期分化マーカーであるインボルクリン、K10発現を抑制した。si RNAでSD11B1をノックダウンしたところ同様の結果が得られたことより、HSD11Bは表皮角化細胞の分化にかかわっていると考えた。増殖への関与や遊走への関与は現在検討中である。
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