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2011 年度 実績報告書

統合失調症と気分障害の社会認知障害評価における光トポグラフィの実用化

研究課題

研究課題/領域番号 21591506
研究機関群馬大学

研究代表者

成田 秀幸  群馬大学, 医学部, 助教 (40516423)

研究分担者 福田 正人  群馬大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20221533)
キーワード統合失調症 / 気分障害 / NIRS
研究概要

本研究は、統合失調症と気分障害における社会的認知の障害の病態を、非侵襲的で時間分解能に優れた脳機能画像検査である光トポグラフィ装置(near-infrared spectroscopy NIRS)を用いることで、脳機能の動態の観点から明らかにし、その客観的な評価指標を確立することを目的とする。統合失調症や気分障害において、日常生活や社会生活における患者の機能レベルが臨床症状とは必ずしも直接には関連せず、物を対象とした認知機能障害や人を対象とした社会的認知障害との関連が密接であることが明らかになってきている。このうちとくに社会的認知障害は、従来用いられてきているPET・SPECT・fMRIなどの拘束性が高い脳機能検査法では自然な状況での検査が難しいため、その脳基盤の研究は必ずしも十分には行われていない。この点で、拘束性が低くしかも時間分解能に優れたNIRSは、社会的認知障害の脳病態をより自然な状況で検査するために適した方法論である。NIRSは、世界的にみても日本での研究が活発で先行している検査モダリティであり、それらを利用して精神疾患における社会的認知障害の脳基盤を検討することで、これまでに得られていない所見を明らかにできることが期待できる。本研究では会話課題や言語流暢性課題など社会認知機能使用すると推測される課題をもちい、健常者および統合失調症等の精神疾患患者についてNIRSで得られた脳賦活反応性を検討した。その結果、各課題でそれぞれの群に特徴的な脳賦活反応性を認め、NIRSが精神疾患における社会的認知障害の脳基盤の検討に有用であることが示唆された

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公開日: 2013-06-26  

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