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2009 年度 実績報告書

うつ病の自己認知の神経基盤に関する脳機能画像解析研究

研究課題

研究課題/領域番号 21591518
研究機関広島大学

研究代表者

岡本 泰昌  広島大学, 大学院・歯薬学総合研究科, 講師 (70314763)

キーワード自己認知 / うつ病 / 情動 / fMRI / 認知行動療法 / 内側前頭前野 / 前帯状回
研究概要

うつ病患者には自己の認知に関する認知と情動の相互作用に関する前頭前野と前帯状回の機能障害があり、それが自己に対する否定的な認知を生じさせているという仮説を立てた。この仮説を検証するために、本研究では情動価を持つ言語を用いたSRE課題をうつ病患者に実施しfMRIを用いて測定することにより、自己に関する否定的な認知の神経基盤を検討した。
Anderson人格目録(1968)の邦訳から、ポジティブ語80語とネガティブ語80語をSRE課題の刺激として選択し、SRE課題で用いる刺激語以外のポジティブ語24語とネガティブ語24語をSRE課題後の再認課題の妨害語として選択した。課題は以下の条件を行った。自己関連付けポジティブ条件、自己関連付けネガティブ条件、他者関連付けポジティブ条件、他者関連付けネガティブ条件、また、関連付け条件(自己・他者)と視覚的・運動的要素を統制したコントロール条件として、意味定義ポジティブ条件、意味定義ネガティブ条件の6条件であった。自己関連付け条件は、それが自分に当てはまっているかを、「はい」もしくは「いいえ」で判断し、ボタン押しによって反応させた。他者関連付け条件は、小泉首相に当てはまっているかを判断させた。意味定義条件では、形容詞が定義するのが難しいかどうかを、判断させた。各条件は教示文呈示(4s)と5試行と4sのブランクを1ブロックとして、それぞれ4ブロックずつ行った。この課題遂行中の脳活動をfMRIで測定した。
その結果、内側前頭前野と腹側前帯状回の機能異常がうつ病患者のネガティブな自己関連付けと関連することが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Rostral anterior cingulate cortex activity mediates the relationship between the depressive symptoms and the medial prefrontal cortex activity2010

    • 著者名/発表者名
      Yoshimura S, Okamoto Y, et al
    • 雑誌名

      J Affect Disord 122

      ページ: 76-85

    • 査読あり

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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