研究概要 |
女性の神経性過食症患(以下BN群)16例、女性の健常対照群(以下C群)12名に文書にて同意の上、採血と心理テストを実施した。またBN群の6例に関しては治療の前後2回での採血、心理テストの実施が可能であった。 その結果、AdiponectinはBN群では9929±5810ng/mlとC群の5518±3058ng/mlより有意に高値であった(t=2.6, p=.016)。ResistinはBN群で9.2±4.6ng/ml、C群で9.3±3.9ng/ml(t=0.1, p=0.92)、Leptinに関してはBN群で10.6±12.4ng/ml、C群で10.5±10.6ng/ml(t=0.1, p=0.92)と有意な差を認めなかった。NesfatinはC群では測定限界以下のことが多かったため、比較を行わなかった。 BN患者6例を対象とした治療前後での比較では、Nesfatinは治療前1.1±2.4ng/mlから治療後には0.4±0.9ng/mlと下がったが測定限界以下の患者も多かった(Wilcoxon符号付き順位検定、p=.32)。Adiponectinは治療前には8,093±5,313ng/mlが治療後には23,950±36,327ng/ml(p=.17)、Resistinは治療前には7.7±2.3ng/mlが治療後には7.9±4.2ng/ml(p=0.75)、Leptinは治療前には7.2±11.2ng/mlが治療後には4.9±4.7ng/ml(p=0.92)と有意な変化を示さなかった。
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