衝動性評価は重症度評価を超える双極性障害自殺予測因子となり得るか?

2011 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 21591528
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: 精神神経科学
• 研究機関: 和歌山県立医科大学
• 研究代表者: 小瀬 朝海 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (10405425)
• 研究分担者: 篠崎 和弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40215984) ; 鵜飼 聡 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80324763) ; 辻 富基美 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (10347586) ; 上山 栄子 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40405444) ; 正山 勝 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70364081) ; 奥村 匡敏 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00464678) ; 山本 眞弘 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (80423937) ; 橋本 忠浩 和歌山県立医科大学, 医学部, 学内助教 (00438277)
• 研究期間 (年度): 2009 – 2011
• キーワード: 社会精神医学 / 衝動性 / NIRS

研究概要

BIS-11(衝動性評価尺度: Barratt Impulsivity Scale)と前頭部の血流反応を測定できるNIRS(Near-Infrared Spectroscopy)を用いて、衝動性と前頭部の血流反応について調査した。
BIS-11(totalとattentional)と前頭部の血流反応は、有意な負の相関を示した。
つまり、衝動性が高い人は、脳血流反応が少ないことがわかった。
これまでの画像研究でも、前頭部と衝動性の関連についての報告がある。
これによって、MRIより簡便なNIRS検査による前頭部血流反応は衝動性の生物的指標になる可能性が示唆された。

研究成果

• [学会発表] 修正型電気痙攣療法を行った躁うつ病症例における近赤外線スペクトロスコピィの経時的変化について (2011)
  • 著者名/発表者名: 橋本忠浩
  • 学会等名: 第13回日本脳機能マッピング学会
  • 発表場所: 京都
  • 年月日: 2011-09-01
• [学会発表] Impulsivity and Hemodynamic Responses during a Verbal Fluency Task in Healthy Subjects (2011)
  • 著者名/発表者名: Tadahiro Hashimoto
  • 学会等名: A Near-Infrared Spectroscopy(NIRS) Study 10th World Congress of Biological Psychiatry
  • 発表場所: プラハ
  • 年月日: 2011-05-31
• [学会発表] BIS-11衝動性の評価 (2010)
  • 著者名/発表者名: 小瀬朝海
  • 学会等名: 日本神経精神学会近畿地方会
  • 年月日: 2010-08-03
• [図書] 最初の一週間が乗り切れた症例 (2011)
  • 著者名/発表者名: 橋本忠浩
  • 総ページ数: 112-114
  • 出版者: 医薬ジャーナル社