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2009 年度 実績報告書

3テスラ、1.5テスラ磁気共鳴装置による塞栓脳動脈瘤再破裂徴候検出法の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21591548
研究機関金沢大学

研究代表者

植田 文明  金沢大学, 附属病院, 講師 (80293356)

研究分担者 鈴木 正行  金沢大学, 保健学系, 教授 (70111325)
松井 修  金沢大学, 医学系, 教授 (10019961)
キーワード核磁気共鳴画像 / 脳動脈瘤 / 塞栓術
研究概要

塞栓術後の脳動脈瘤の評価に1.5T、3Tという静磁場強度の違いにより拡大したパルスシークエンスのバリエーションを利用して、造影剤を使用した画像法も合わせ、コイルコンパクションや瘤径の拡大などの再塞栓術を急ぐ画像的サインを見いだすための最適なMRA撮像法を研究した。
生体外でのGDCコイルの画像解析:GDCコイルをTOF法やSE法T1強調画像、SE法T2強調画像、efgre 3D法で周波数エンコード方向と位相エンコード方向を90°入れ替えて撮像を行い、コイルとコイル周囲に出現する磁化率効果に起因すると思われる高信号のリム状構造が強いものから順にTOF法、SE法T2強調画像、SE法T1強調画像、efgre 3D法の順に出現することが明らかとなりた。またこの高信号のリム構造は周波数エンコード方向に出現した。
生体内での造影剤注入に対する信号上昇解析:造影剤総量を体重あたり1.0mmol/kgに設定し、注入速度を3.0cc/secとし、生理的食塩水での後押しを加えた信号上昇では、注入開始から25秒後に動脈内高信号ピークが現れた。動脈瘤の残存腔ではこの正常の動脈のピークより5秒ほど遅れて信号のピークが訪れた。
臨床例のMRA,DSAデータの解析:今年度の新規の脳動脈瘤塞栓術例でDSA、MRAの対比の可能な症例は15例であった。塞栓術後の再破裂例は1例であった。本例はもともと破裂動脈瘤に対する塞栓術であったこともあり、患者の状態が不良であったため、造影MRA検査を行うことができなかった。その他の経過観察症例での再破裂症例は認められなかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 頭部・顔面外傷2009

    • 著者名/発表者名
      植田文明
    • 雑誌名

      臨床画像 Vol25

      ページ: 46-55

  • [雑誌論文] 頭部外傷2009

    • 著者名/発表者名
      植田文明
    • 雑誌名

      レジデント Vol. 2 No5

      ページ: 14-21

  • [雑誌論文] 脳卒中の画像診断2009

    • 著者名/発表者名
      植田文明
    • 雑誌名

      日本医事新報 第4441

      ページ: 69-72

  • [学会発表] MRIの安全性 (2009年現在)2009

    • 著者名/発表者名
      植田文明
    • 学会等名
      日本医学放射線学会
    • 発表場所
      パシフィコ横浜 (神奈川県)
    • 年月日
      2009-04-17

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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