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2011 年度 実績報告書

上腹部MDCTにおけるスカウト像を用いた患者体格自動測定プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 21591553
研究機関岐阜大学

研究代表者

近藤 浩史  岐阜大学, 医学部附属病院, 講師 (20324311)

研究分担者 兼松 雅之  岐阜大学, 医学部附属病院, 准教授 (40252134)
五島 聡  岐阜大学, 医学部附属病院, 助教 (90402205)
渡辺 春夫  岐阜大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (30456529)
キーワード放射線 / CT / 造影剤 / 医学 / 癌
研究概要

研究の第1段階として,含有脂肪率を変化させられる模擬腹部ファントムによる基礎開発を行った.直径20cm,高さ30cmの円筒を内部に挿入した楕円錘(最大長径40cm,最大短径30cm,楕円率4:3)からなる体模擬ファントムを作成し円筒を水,楕円錘部分をサラダオイルで満たした.投影データは被検体を構成する物質の線減弱係数とその厚さの積の線形和となっているため,2種類の管電圧(80kVp,140kVp)でスカウト像を撮像すれば,それぞれの物質の厚さが算出可能である.投影データはそれぞれのスカウト画像のピクセル値とし,楕円錘の長軸方向に沿ったプロファイルカーブから得た.ピクセル値とファントムサイズから線減弱係数に相当する定数(μ)を求め,計算から得られたファントム厚と実測のファントム厚との関係について評価した.結果,水および油の線減弱係数は,80kVで3.05,1.97,140kVで2.68, 1.76であった.連立方程式を解くことによって得られた算出オイル厚と実測厚の単回帰直線はy=1.0538x-9.1054 R^2=0.8694(P<0.001)であり,強い相関を示した,また,算出した水厚は200.7mm±8.3とファントム圧(20cm)と誤差の小さい値を示し,2種類の管電圧によるスカウト画像から構成物質それぞれの厚さを算出することが確認できた.
研究の第2段階として,実際の臨床で撮像されているCT検査のローデータを用いた解析を行っている.患者情報(年齢,性別,身長,体重,体外式計測による体脂肪率)とともにCT装置と同様の記憶媒体に連結不能匿名化した患者データとして保管し,これらの情報にファントムでの基礎研究により得られたアルゴリズムを適用し,その精度を確認していく予定である.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (6件)

  • [学会発表] スカウト画像を利用した体格指標の推定~ファントムでの検討~2011

    • 著者名/発表者名
      近藤浩史
    • 学会等名
      第70回日本医学放射線学会総会
    • 発表場所
      (震災のためWeb開催)
    • 年月日
      20110509-20110520
  • [学会発表] 腹部領域における至適CT撮像2011

    • 著者名/発表者名
      近藤浩史
    • 学会等名
      第440回日本医学放射線学会関東地方会
    • 発表場所
      大宮
    • 年月日
      2011-12-10
  • [学会発表] Clinical Manifestation, and Imaging Features of Delayed Posttraumatic Abdominopelvic Pseudoaneurysms2011

    • 著者名/発表者名
      近藤浩史
    • 学会等名
      第97回北米放射線学会
    • 発表場所
      シカゴ
    • 年月日
      2011-12-01
  • [学会発表] Selective Pelvic Arterial Embolization in the Management of Postpartum Hemorrhage2011

    • 著者名/発表者名
      近藤浩史
    • 学会等名
      第97回北米放射線学会
    • 発表場所
      シカゴ
    • 年月日
      2011-11-29
  • [学会発表] 肝転移の画像診断:多血性肝転移2011

    • 著者名/発表者名
      近藤浩史
    • 学会等名
      第47回日本医学放射線学会秋期臨床大会
    • 発表場所
      下関
    • 年月日
      2011-10-23
  • [学会発表] 肝臓のMDCT~究極の最適化を目指して~2011

    • 著者名/発表者名
      近藤浩史
    • 学会等名
      第30回画像医学会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2011-02-18

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公開日: 2013-06-26  

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