研究分担者 |
杉村 和朗 神戸大学, 医学研究科, 教授 (00136384)
西村 善博 神戸大学, 医学研究科, 准教授 (20291453)
松本 純明 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (60397833)
大野 良治 神戸大学, 医学研究科, 特命准教授 (30324924)
吉川 武 神戸大学, 医学研究科, 特命講師 (40332788)
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研究概要 |
1.Area-detector CTによるCOPD患者及び気管支喘息患者の肺形態及び機能診断用CT dataの取得 昨年度までに開発を進めた低線量撮影法を用いた320列面検出器型CT装置で,American Thoracic Societyの診断基準に合致したCOPD患者15名及び気管支喘息患者5名を検査した。同じ患者に対して肺生理機能検査データをCT撮像と同様の体位にて携帯電子スパイロメーターにて取得した。昨年度までに開発,改良を進めた肺形態及び機能診断画像解析ソフトを用いCTデータを解析し,肺機能検査結果と対比することでCOPD及び喘息の臨床病期診断における320列面検出器型CTを用いた肺形態及び機能診断画像解析ソフトの臨床的有用性を検証した。この成果をまとめ,放射線被曝低減CT撮影法の開発成果,肺野および気道三次元解析法の開発成果,呼吸器機能画像定量解析の有用性をCT,MRI等の装置間で比較検討した成果などを,国内,海外の学会で発表してきた。また同時に,海外一流誌に結果を公表するべく論文作成を行っている。今後,投稿発表を進めていく。 2.画像解析ソフトの開発 1.で取得したCTデータを,昨年度までに開発,改良を進めた320列面検出器型CTに対応した肺形態及び機能診断解析ソフトにて解析し,生理学的検査の呼吸機能検査結果と対比することにより本解析ソフトによる肺野低吸収域定量解析,気道面積・容積定量解析が,COPD及び気管支喘息の臨床病期診断と相関し,臨床的有用性を有することを検証した。
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