研究課題
基盤研究(C)
動脈優位相における造影MDCTを用いた胃癌の造影剤増強効果と病理所見との対比では、腫瘍の増強効果は組織型、血管新生、間質量の程度、脈管侵襲の有無など)と関連することが示唆された。胃壁血管抽出画像を利用した早期胃癌の検討では、強く増強される病変はそうでない病変と比べ、深達度が深く、組織型は未分化型腺癌を含有、脈管侵襲陽性のものが多く、内視鏡的粘膜切除術の適応とならないものが多かった。進行胃癌では腫瘍の増強効果は血管新生と脈管侵襲と関連が強く、強く増強される病変はそうでない病変と比べ術後にリンパ行性・血行性転移の頻度が高く予後も不良であった。造影MDCTから得られた高精度容積データを用いて動脈性の腫瘍増強効果を評価することで、腫瘍のもつ病理学的悪性度を推測し、治療適応の決定、予後の推測に際し付加情報をもたらす可能性が示唆された。
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