研究課題/領域番号 |
21591568
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
森 宣 大分大学, 医学部, 教授 (20128226)
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研究分担者 |
松本 俊郎 大分大学, 医学部, 准教授 (80219500)
山田 康成 大分大学, 医学部, 助教 (60244183)
才 道昭 大分大学, 医学部, 助教 (00404377)
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キーワード | 画像診断学(含放射線診断学) / リンパ系 |
研究概要 |
平成21年度は、パイロット研究として最初に正常被検者5名を対象にFASE 3D法、True SSFP法の高分解MRI撮像を、脂肪抑制T2強調像及びSTIR画像併用下で行った。その結果、膵周囲リンパ路の評価において、通常の脂肪抑制T2強調画像、STIR画像では腸管ガス・残渣による信号が残存し、リンパ路の評価が難しいことが判明した。このため、その後の正常被検者5名では膵周囲の背景信号を低下させ、かつリンパ路を強調させるため、TEを延長させた撮像条件に変更した。変更した条件のなかでは、True FFSP法は腸管の動きによるアーチファクトの影響は少なかったが、SIN比の点ではEASE 3DのSTIR法の方がTrue FFSP法より優れており、膵周囲リンパ路の描出に適する撮像法であると結論づけられた。 平成21年度末における進捗状況としては、ようやく膵周囲リンパ路を評価するための適切な高分解MRI撮像法が選択された段階であるが、平成22年度は、多くの正常被検者と膵癌患者を対象にEASE3DのSTIR法を撮像し、膵周囲リンパ路の解析を進めて行く予定である。
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