研究分担者 |
小橋 昌司 兵庫県立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (00332966)
安藤 久美子 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60289064)
高田 恵広 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70441318)
若田 ゆき 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70412038)
山本 聡 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (50411989)
|
研究概要 |
小児の脳は成長とともに形態変化が著しいため、主観的に評価すると診断者間や診断者内で変動がみられる。そこで小児の脳を定量的に評価する方法が求められる。従来より被爆の少ないMRIで評価が行われているが小児の脳髄鞘過程では信号変化が複雑であり、成人に使用されている自動計測ソフトの使用は困難であり、今回、小児を対象とした脳の自動抽出法および自動脳領域分割法を開発する。 小児脳診断支援ソフトの開発(脳領域抽出、脳回分割)を行った。脳領域抽出については全脳の形状や濃度特徴などの知識に基づくFASM(fuzzy rule-based active surface model)を用いて,脳全体を囲むような閉領域を求めることで全脳領域を抽出し、脳回分割はボリュームレンダリングにより立体表示された平面画像上に,操作者が脳回境界にあたる脳溝をおおまかにトレースする.入力された曲線にFACM(fuzzy rule-based active contour model)を適用することで,曲線を脳溝に沿うように変形し脳回境界を決定する.同処理により操作者の入力の手間の軽減,時間の短縮,さらには操作者間,操作者内変動を低減させることができた。 また新生児から6歳程度の小児脳に対し、解析を行った。脳容量は年齢に正の相関を示すデータが得られた。
|