研究課題/領域番号 |
21591583
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
伊東 克能 川崎医科大学, 医学部, 教授 (00274168)
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研究分担者 |
玉田 勉 川崎医科大学, 医学部, 准教授 (40278932)
山下 武則 川崎医科大学, 医学部, 講師 (30299200)
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キーワード | 単色放射光 / 肝血流 / イメージング / 門脈血流 |
研究概要 |
単色放射光を肝微小血流イメージング法として応用し、局所肝血流の3次元的微細動態の解析を行うために、まず川崎医科大学にて実験シミュレーションを行った。日本白色家兎(クリーン)を用い、門脈造影は、開腹下に腸間膜静脈を直接穿刺してカテーテルを挿入し、造影を行うことで、良好な門脈造影像が得られた。白色家兎の肝臓は尾状葉が比較的薄く分葉しているので、撮像に適しており、また動脈や門脈の結紮や塞栓術を区域性に行うことに適していた。肝動脈造影は、カテーテルを直視下で肝動脈まで誘導することが困難であったため、バルーンカテーテルを用いて大動脈内で膨らませて肝動脈造影を行うことで、比較的選択的な肝動脈造影像が得られることを確認した。この条件下で、微細肝内動脈血流の観察が可能であると考えられ、正常肝動脈・門脈の微小血管造影像およびmicro-CTによる3次元的微細構造を解析し、末梢レベルでの動脈・門脈の吻合状態や流出血管の同定を行うことが可能である。また動脈造影の際に、造影剤の注入速度や注入量を変更して、門脈への逆流が起こるかどうか、またその際の逆流の形態や部位について今後、検討を行う。造影剤の血管外への漏出も描出できるため、血管外動態についても評価する。
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