^<124>Iの製造 ^<124>Iの製造はターゲットとして^<124>TeO_2を用い、当施設にあるサイクロトロンにて行った。その結果、約200MBqの^<124>Iが得られた。 ^<124>I標識抗体の作製 標識抗体の作成はヨウ素の標識方法として汎用的に利用されているIODOGEN法を用いて行ったが、^<125>Iを用いた標識率が約70%だったのに対し、^<124>Iを用いた標識率は約20%と低くなることが明らかとなった。この標識率が低い原因について詳細な検討を行ったところ、^<124>Iは放出される陽電子のエネルギーが高いため、反応溶媒中(PBS)に還元作用をもつ水和電子が発生し、結果として酸化されたヨウ素の数が減少するためだという知見を得た。これを改良する目的でIODOGENをglass beadsにコーティングし、反応溶媒中での水和電子の発生を抑制したところ、^<124>Iの抗体に対する標識率は上昇した。 ^<124>I標識抗体のin vitroにおける結合評価 得られた^<124>I標識抗体について腫瘍細胞を用い、抗原に対する作製した^<124>I標識抗体の結合性を確認したところ、特異的な結合が見られたことから、^<124>Iが抗原認識部位へ結合したのではないことが明らかとなった。この結果、作製した^<124>I標識抗体はイメージングプローブとして利用可能である可能性が考えられた。
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