1.^<124>Iの製造 ^<124>Iの製造はターゲットとして^<124>TeO_2を用い、当施設にあるサイクロトロンにて行った。その結果、約200MBqの^<124>Iが得られた。 2.^<124>I標識修飾抗体の作製 ^<124>I標識SIB(スクシンイミジルヨードベンゾエイト)を原料からIODOGEN法を用いて合成した。その後HPLCを用いて分離、精製を行い、得られた^<124>I標識SIBを修飾抗体と反応させた。その結果、^<124>I標識修飾抗体を得ることが出来た 3.^<124>I標識修飾抗体のin vitroにおける結合評価 得られた^<124>I標識修飾抗体について腫瘍細胞を用い、抗原に対する作製した^<124>I標識修飾抗体の結合性を確認したところ、特異的な結合が見られたことから、^<124>Iが抗原認識部位へ結合したのではないことが明らかとなった。この結果、作製した1241標識抗体はイメージングプローブとして利用可能である可能性が考えられた。 4.^<124>I標識抗体のin vivoにおける結合評価 この得られた^<124>I標識修飾抗体について腫瘍細胞を移植した担癌マウスを用い、小動物PETを用いてin vivoにおけるこの抗体の結合性を確認した。その結果、腫瘍に対して特異的な集積が見られたものの、その集積量は非常に低く、甲状腺への高い集積が見られた。このことから、作製した^<124>I標織修飾抗体は代謝によって遊離のヨウ素が産生し、それが甲状腺に集積している可能性が考えられた。従って、腫瘍イメージングプローブとして改良の余地があると考えられる。
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