研究課題/領域番号 |
21591594
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
村岡 紀昭 福井大学, 医学部, 助教 (70397248)
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研究分担者 |
坂井 豊彦 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (40283189)
木下 一之 福井大学, 医学部附属病院, 講師 (00467127)
小練 研司 福井大学, 医学部附属病院, 助教 (20432148)
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キーワード | 放射線 / IVR / 肝容積増加 / 門脈塞栓術 / 血小板 |
研究概要 |
本研究は、拡大肝切除前に非塞栓側(非切除側)肝容積増加の目的で行われる門脈塞栓術において、門脈塞栓前に血小板製剤を門脈内に直接或いは末梢血中に投与することで、早期に非塞栓側における肝細胞の増殖および肝容積の増大がより促されるかを検討するものである。 実験はテルモ株式会社の実験施設であるテルモメディカルプラネックスにおいて行われた。 予備実験を行い、門脈塞栓術の方法と肝容積測定用ExperCT(conebeamCT)の撮影方法を確立した。本実験での対象は4頭の♀豚、体重は平均41.6±1.82kgで血小板投与群と非投与群に分けた。方法は(1)血小板製剤作成(2)門脈塞栓術(3)血小板投与と測定(4)肝容積測定用撮影(5)標本作製に分けて記載。 (1)血小板製剤作成:対象すべてにおいて門脈穿刺前に動脈ルートから2単位ずつの採血、遠心分離を行い、濃縮血小板製剤を合計8単位作成した。作成後は投与直前まで水平振盪で保存した。 (2)門脈塞栓:全身麻酔下で経皮経肝的に門脈左枝を穿刺し、門脈造影後左枝の塞栓を行った。塞栓物質はリピオドールとスポンゼルを使用した。 (3)血小板投与と血小板数測定:血小板投与群には門脈左枝塞栓直後、右枝内に非自己血小板2単位を20分かけて注入。抜管前に自己血小板1単位を末梢から投与。翌日朝に自己血小板1単位を点滴(合計4単位投与)した。非投与群には同じ量の輸液を門脈内、末梢から投与した。塞栓前後、翌日及び2週間後に血小板数の測定を行った。 (4)塞栓前後にEperCTAP(門脈造影下全肝CT)を撮影し、肝容積測定用のデータ収集を行った。 肝容積用データ収集後、肝臓を摘出し、ホルマリン固定して保存した。
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