研究概要 |
脳虚血病態におけるプロテインキナーゼC(PKC)の役割や挙動を明らかにし、臨床応用の可能性を探るため、PETによるPKCイメージング用標識プローブ: N-[^<11> C] methyl-bisindolylmaleimideIIIを合成した。放射化学的純度はTLC, HPLCから95%以上、[^<11> C] CO_2からの放射化学的収率は30-50%、合成時間は30分であった。マウスを用いた体内分布実験から、ほとんどの放射能は肝と腎に集積し、脳への取り込みは非常に少なかった。血液中の放射能も投与後早い時期から低値を示した。血中クリアランスの早さと脳への集積の低さから脳虚血への応用は難しいと考えられた。
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