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2010 年度 実績報告書

静脈グラフト内膜肥厚発生機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21591625
研究機関旭川医科大学

研究代表者

内田 恒  旭川医科大学, 医学部, 講師 (60301991)

研究分担者 齊藤 幸裕  旭川医科大学, 医学部, 特任助教 (80540583)
キーワード内膜肥厚 / MMP2 / HIF1α / αvβ3インテグリン
研究概要

【目的】PAD曲に対し自家静脈グラフトを用いたバイパス術が施行されるが、グラフト閉塞の原因となる内膜肥厚にMMP2が深く関与していることを見出したが機序は不明である。内膜肥厚部では局所的低酸素状態が形成されており、この変化がHIF1aを誘導し、VEGF、TSP-1といった分子を活性化した後、αvβ3インテグリンに作用するとの仮説をたてた。αvβ3インテグリンはMMP2プロモーター領域に発現しており、このメカニズムがMMP-2発現を調節しうる。本研究はMMP-2発現調節により静脈グラフト閉塞の原因となる内膜肥厚を抑制することを目的とした。
【本年度の成果】(1)低酸素培養ヒト血管平滑筋細胞(SMC)の解析;嫌気培養パウチを用いSMCを低酸素培養し、0、4、8、16時間、1、3日のタイムコースで細胞を回収し、real time PCRで遺伝子発現を解析した。概要は以下のとおりである。1、HIF1aは4~8hで上昇した(Oh;1,4h;1.8636,8h;1.6404,relative to Oh)。2、αv、β3インテグリンともに1dayでピークとなる上昇を示した(αv:Oh;1,1d;5.4572,β3:0h;1,1d;16.6871,relative to Oh)。3、MMP-2はインテグリン同様に1dayでピークとなる上昇を示した(Oh;1,1d;8.9522,relative to Oh)。(2)インテグリンノックダウンによるSMCサンプルの作製;現在shRNAを利用したαv、β3インテグリンをノックダウンしたのち低酸素培養したサンプルを作製中で、real time PCRで各遺伝子の発現を確認する。
【まとめ】今後サンプル数を増やし再現性を確認していく。さらにVEGF、TSP-1の発現も確認する。またノックダウン系により各分子の相互関係を明らかにしていく。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2011 2010

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] Overview-わが国における末梢動脈疾患血行再建術2011

    • 著者名/発表者名
      内田恒
    • 雑誌名

      月刊Heart View 2011年4月号特集

      巻: 4月号 ページ: 41-46

  • [雑誌論文] [Expertise]腹部大動脈閉塞に対する血管内治療の可否は?2010

    • 著者名/発表者名
      内田恒
    • 雑誌名

      刊Heart View 9月号

      巻: 9月号 ページ: 106-111

  • [学会発表] ハイブリORの現状と未来(ランチョンセミナー)2011

    • 著者名/発表者名
      内田恒
    • 学会等名
      第41回日本心臓血管外科学会総会
    • 発表場所
      浦安市
    • 年月日
      2011-02-25
  • [学会発表] Long-term results after bypass surgery in patients with intermittent claudication.(シンポジウム)2011

    • 著者名/発表者名
      内田恒
    • 学会等名
      第41回日本心臓血管外科学会総会
    • 発表場所
      浦安市
    • 年月日
      2011-02-24
  • [学会発表] 頸動脈狭窄病変に対するCEA治療成績(パネルディスカッション1)2010

    • 著者名/発表者名
      内田恒
    • 学会等名
      第38回日本血管外科学会総会
    • 発表場所
      名古屋市
    • 年月日
      2010-05-21

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公開日: 2012-07-19  

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