研究課題
リンパ浮腫は乳癌や骨盤腔内の癌の根治術後に発生する難治性の病態であり、病悩期間が長い難治性の疾患である。本研究では,我々が提案した新しい細胞移植療法の基礎研究における成果を更に臨床試験にもっていくTranslational Researchに着手するためのものである。ヌードラットを用いた細胞ソースの発癌モニター、より実現可能な細胞ソースの開発として骨髄由来幹細胞のリンパ管内皮細胞への分化誘導、計測以外のリンパ浮腫の評価を行い、最終的には臨床試験での治療開始を目指すことを目的としている。(1)細胞ソースに関する検討(塩見、河合)骨髄間質幹細胞を用いたリンパ管内皮細胞への分化誘導の確立実験を継続して行った。ソートしていないヒト皮下細胞群をリンパ管浮腫モデルに細胞移植したところ、リンパ管内皮細胞のみに比べて治療効果が悪かったことより,リンパ管内皮細胞の重要性が証明された。(2)造腫瘍性がないこと、癌のプロモーターでないことの証明(塩見、河合、谷)リンパ管内皮細胞をヌードラットに移植し、1年以上観察したが、造腫瘍性は認めなかった。(3)リンパ浮腫の評価方法の確立(塩見、河合、来見)MRI装置を用いて、健常人の足背より皮下投与したGdの動態を観察した。MRIによるリンパ管造影の可能性が示唆された。(4)臨床応用(塩見、河合、来見、谷、岩田)引き続きリンパ浮腫外来通院中の患者にたいする患者教育,データベースの作製を行った。患者会を行い,今後の臨床研究の為の足がかりを行った。
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