研究課題/領域番号 |
21591666
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
上野 貴之 京都大学, 医学研究所, 助教 (40452362)
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研究分担者 |
杉江 知治 京都大学, 医学研究科, 准教授 (70335264)
山城 大泰 京都大学, 医学研究科, 助教 (70402914)
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キーワード | 乳がん / ホルモン療法 / 細胞死 / エネルギー代謝 / 術前両方 / がん幹細胞 |
研究概要 |
アロマターゼ阻害剤による術前ホルモン療法前後での組織(74症例分)を用いて、ホルモン療法による細胞死の態様(オートファジー、アポトーシスなど)の評価とホルモン療法前後の細胞増殖の評価を行った。自動免疫染色装置(Ventana HXシステム)による免疫染色を用いて、オートファジー関連蛋白であるbeclinl, LC IIIの発現とその変化を検討した。アポトーシスに関して、サイトケラチン18のカスペース分解産物を認識するM30抗体(Roche)とTUNEL法を用いて組織中のアポトーシス細胞の出現を評価した。現在、それぞれの態様の治療前後での比較、治療効果との関連に関する解析を行っている。また、細胞増殖能の指標としてKi67を用いた免疫染色による評価と、mitotic countを評価しており、現在治療前後での細胞増殖の変化や、治療反応性や治療抵抗性との関連につき解析している。結果については、ホルモン療法と細胞増殖に関して、2つの学会において発表を行った。さらに、乳癌幹細胞とホルモン療法との関連を調べるため、乳癌幹細胞のマーカーと考えられているCD44、CD24、ALDH1を用いて免疫染色を行っており、治療反応性や細胞死の態様との関連につき解析を進めている。 さらに、新たな多施設共同の臨床試験(術前ホルモン療法)についてプロトコールが完成し、各施設の倫理委員会による審査を行っているところであり、倫理委員会通過後、症例集積を行う予定となっている。
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