研究課題
基盤研究(C)
食道癌患者の術前の血清中の抗Hsp70抗体濃度を測定し、術後合併症との相関を検討した。食道癌患者53名の平均の抗Hsp70抗体濃度は191.1μg/mlであり、191μg/ml以上を高濃度群(H群)191μg/ml未満を低濃度群(L群)として2群間で解析した。その結果腫瘍の深達度、リンパ節転移、遠隔転移などの臨床病理学的因子との相関はなかったが、縫合不全や創感染がL群で有意に高率であった。食道癌患者における術前の抗Hsp70抗体価は術後合併症発生率と関係があり、術後の修復機転に重要な働きを持つことが示唆された。これにより、事前に合併症の可能性の高い患者を予測できる可能性とともに、術前に温熱などを加え、Hsp70発現を高めることにより術後合併症を軽減できる可能性が示唆された。
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