研究概要 |
X線CTと近赤外蛍光の両者で認識可能なセンチネルリンパ節トレーサーの開発を目的として、ICGにアルキル鎖を導入した誘導体とリン脂質,油性X線造影剤からなるリポソームを作製,マウスに投与したところ,一次リンパ節に蛍光を認めたもののX線CTによる検出は困難であった.そこでこれを食用増粘剤で凝集し組織マーカーとし、ブタの胃に投与したところ、18時間後の蛍光観察,X線CTの両者において滲むこと無く投与部位が確認可能であった.この新しい組織マーカーは一度の投与で術前の手術シミュレーションと術中のナビゲーションの両者を可能にする画期的なものと考えられた.
|