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2009 年度 実績報告書

胆汁酸受容体FXR阻害によるバレット食道腺癌の化学予防

研究課題

研究課題/領域番号 21591695
研究機関金沢大学

研究代表者

藤村 隆  金沢大学, 附属病院, 講師 (50262580)

キーワード十二指腸食道逆流 / 食道腺癌 / Farnesoid X receptor(FXR) / ガグルステロン / Cyclooxygenase-2(COX-2)
研究概要

当科で開発された十二指腸液の食道逆流による食道腺癌発生モテルにおいて、Farnesoid X receptor(FXR)のアンタゴニストであるガグルステロン(GS)による食道発癌への影響を検討するため、まずラットを用いて十二指腸食道逆流モデルを作成した。すなわち、7週齢のWistar雄性ラットを用いて、エーテル麻酔下に胃を全摘後、空腸を起始部から約4cmの部位で食道の断端に端側吻合した。
合計120頭に手術を行い、それらのラットを無作為に以下の2群に分類した。(1)GS投与群60頭(2)コントロール群(非投与群)60頭である。当初手技慣れに時間を要したが、現在ようやく作成は順調に行われるようになり、術後の生存率もあがり、予定目標数に到達している。
GS投与群は1mg/kg/dayを食餌に混じて経口的に投与しており、これらを手術後1週目から40週目まで投与する。その後、来年度に、10,20,30週目に各10頭ずつ屠殺し、最終的に40週目に30頭屠殺する。各群において、食道の炎症の有無を判定し、腫瘍が発生している場合は腫瘍の個数、大きさを測定する予定である。
また病理組織学的に炎症、円柱上皮化生、異形成、腺癌の有無を調べるとともに、FXR, cyclooxygenase-2, PPARαのmRNAならびにタンパクの発現や、prostaglandin E2の産生量を検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] COX-2阻害薬のラット食道腺癌発生抑制効果2010

    • 著者名/発表者名
      藤村隆
    • 雑誌名

      G.I.Research 18

      ページ: 37-43

  • [雑誌論文] ラベプラゾールによるバレット食道および食道発癌の予防2009

    • 著者名/発表者名
      宮下知治
    • 雑誌名

      消化器科 49

      ページ: 489-493

    • 査読あり
  • [雑誌論文]2009

    • 著者名/発表者名
      飯田三雄
    • 雑誌名

      消化器病学の進歩 I・消化管領域(医学書院)

      ページ: 76-81

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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