研究概要 |
触覚を使用できない腹腔鏡下手術では、さまざまな画像処理技術を用いた手術支援が行われている。術前検査画像を処理して,術前シミュレーションや術中ナビゲーションが行われているが、消化管内の病変の位置をナビゲーションしたり、術前シミュレーションと位置合わせするには、術中の画像支援が必要である。従来,位置センサーやMRIが用いられていたが、簡便な超音波走査で可能となるかの基礎的な研究を行った。最大の問題は、気腹ガスや消化管内ガスのような気体層が介在する状況での超音波走査が可能かどうかで,長波長,高増幅のシステムを試作し,実験臓器での走査が可能であった。本技術を発展させることで、磁場や被爆の影響なしに術中にリアルタイム検索が可能になり,術前シミュレーション,ナビゲーションと補完しあう手術支援が可能となる.
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