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2010 年度 実績報告書

ヒト胃癌細胞の転移形式別にみた特異的転移関連因子の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21591709
研究機関札幌医科大学

研究代表者

木村 康利  札幌医科大学, 医学部, 講師 (80311893)

研究分担者 平田 公一  札幌医科大学, 医学部, 教授 (50136959)
水口 徹  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (30347174)
信岡 隆幸  札幌医科大学, 医学部, 講師 (50404603)
キーワードがん / 転移 / 同所性移植モデル / 胃がん / 癌 / 肝転移 / リンパ節転移 / 腹膜播種
研究概要

胃癌細胞株AZ521をマウス胃壁に接種する細胞注入法を用い同所性移植を施行、これを繰り返すことでリンパ節転移、肝転移巣,腹膜播種を選択的に引き起こすAZL5G、AZH5G、AZP5Gを樹立した。また、膵がん細胞株であるHPC-3を用い、同所性移植の手技により、肝転移株HPC-3H4を樹立した。
1.転移阻害実験;インテグリンα1抗体、α2抗体、DGEAベプチド,転移阻害物質であるTNP470によるAZL5G、AZH5G、AZP5G、HPC-3H4の転移阻害実験の結果,TNP470(30mg/kg)の投与にて高リンパ節転移株(AZL5G)における転移リンパ節個数の減少が確認された。
2.血管新生因子産生量;1×104の腫瘍細胞から、ELISA法によりVEGF、bFGFの発現を測定した。HPC系高肝転移株においてVEGFの産生亢進が確認されたが、腹膜転移株におけるサイトカインの産生亢進を確認し得なかった。
3.遺伝子発現解析;樹立した高転移株の遺伝子プロファイリングをcDNAマイクロアレイにより解析したところ、肝転移株、腹膜転移株リンパ節転移株においてそれぞれ有意に発現亢進・減弱を示す遺伝子群を認めた。これらは、細胞増殖やシグナル伝達に関与する分子であった。各々の意義については現在確認中である。
4.現在のところ、胃癌細胞の肝転移促進にはエンドセリンの関与が、リンパ節転移にはVEGF-Cの関与が示唆されている。しかし、腹膜播種性転移に関わる分子の同定には至らなかった。また.膵がん細胞の肝転移形成には、osteopontinの発現亢進が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Inhibition of osteopontin reduces liver metastasis of human pancreatic cancer xenografts injected into the spleen in a mouse model.2010

    • 著者名/発表者名
      Ohno K, Kimura Y, Hirata K., et al.
    • 雑誌名

      Surgery Today

      巻: 40 ページ: 347-356

    • 査読あり
  • [学会発表] 大動脈周囲リンパ節転移陽性胃癌に対する術前Docetaxel/CDDP/S-1(DCS)療法の治療成績2010

    • 著者名/発表者名
      原田敬介, 信岡隆幸、木村康利
    • 学会等名
      第65回日本消化器外科学会
    • 発表場所
      下関
    • 年月日
      20100714-16

URL: 

公開日: 2012-07-19  

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