研究分担者 |
瀧澤 俊広 日本医科大学, 大学院・医学研究科, 教授 (90271220)
石橋 宰 日本医科大学, 医学部, 講師 (70293214)
牧野 浩司 日本医科大学, 医学部, 准教授 (30267207)
野村 務 日本医科大学, 医学部, 准教授 (60287737)
萩原 信敏 日本医科大学, 医学部, 助教 (00328824)
|
研究概要 |
実験計画に従い、食道癌における転写補助因子SnoNの関与を研究するために以下の実験を遂行し実績を得た。 1.食道扁平上皮癌の細胞株(TE-1,TE-8)を用いてRNA干渉(siRNA)によるSnoNの抑制実験を行った。 SnoNの約70%の発現抑制をRNA,タンパクレベルで確認した。 2.発現抑制したRNAを抽出しTaqMan Array Human microRNA A+B Cards set v3.0でmicroRNAアレイ解析を行った。SnoNの抑制により有意に発現値が変動したmicroRNAを3種(miR-720,miR-1274A,miR-1274B)同定した。 3.これらのmicroRNAがターゲットとする遺伝子を探索した。探索方法としてTargetscanによるコンピューター予測や過去の論文で証明されているターゲットタンパクを抽出した。これらによりp63,ADAM9を抽出した。 4.細胞株においてSnoNの強制発現を行い、RNAおよびタンパクレベルでmiRNAの発現値がSnoNの発現と正に相関することも確認した。 5.SnoNをノックダウンし食道癌細胞株にて増殖能を検討したところ、SnoNが増殖を抑制していることが示唆された。
|