研究課題
基盤研究(C)
本研究は炎症性腸疾患患者に対する炭酸ガス送気内視鏡の実用性、安全性と有用性を評価する臨床的研究である。初年度に実用性と安全性を確認した後、有用性評価を行った。クローン病、潰瘍性大腸炎計21症例において、エア送気、炭酸ガスのいずれかを無作為に割り付けて内視鏡を施行したところ、両群間に検査時間、合併症、検査後の腹部ガス残存状況の差を認めず、また検査後の病勢変化も認めなかった。以上より、炎症性腸疾患に対する炭酸ガス送気内視鏡はエア送気内視鏡と比して完遂性、安全性の面で非劣性であることが示唆された。
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