研究概要 |
1.イリノテカンの毒性(グレード3, 4の好中球減少)はUGT1A1^* 28/^* 6アリルにより予測可能であることはすでに報告されているが、今回われわれは、UGT1A7 N129K(G),-57(G), UGT1A9^* 22アリルが新たなリスクファクターであることを確認した。また、Genotype subset selection法により大腸癌患者に対するFOLFIRI療法の有効性が予測できることを見いだした。 2.セツキシマブ使用症例においては、BRAFやPI3K、並びにKRAS(CD60, 61, 146)の変異症例では効果が弱いことを再確認するとともに、FcGR3_a遺伝子多型により予後が異なることを見いだした。
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