• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2010 年度 実績報告書

転写因子NF-kB抑制による大腸癌放射線感受性増強効果と非癌部腸管保護作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 21591738
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

吉田 康彦  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (40434948)

研究分担者 宇山 直樹  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70402873)
藤元 治朗  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (90199373)
飯室 勇二  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (30252018)
平野 公通  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (90340968)
岡田 敏弘  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (70351799)
キーワード放躰性感受性 / 肝細胞増殖因子 / おとり型核酸 / 放射線障害
研究概要

放射線による急性期障害では、マウス腸管のcryptに存在する細胞のアポトーシスを多く認め、また、放射線の晩期障害では、急性期に認められた粘膜下層の炎症細胞浸潤は軽減し、粘膜下層の線維化が亢進していた。この放射線による晩気障害の一つである線維化予防に対して、HGFまたは、NF-kB decoy投与に効果があるか検討した。Sirius染色による検討では、HGF投与群では非投与群に比べて放射線による腸管線維化の改善傾向が見られたが、NF-kB decoy投与群は非投与群に比べ障害の程度に変化は認められなかった。以上のことより、放射線によって起こる腸管の線維化抑制にHGFが有効である可能性が考えられた。
次にHGFが、大腸癌細胞の増殖に及ぼす影響をIn Vitroの実験で行った。使用した大腸癌細胞株はHCT119で、低濃度HGFでは癌細胞株の増殖に影響はなかったが、高濃度では増殖が促進される傾向にあった。今後、NF-kB decoyの大腸癌細胞株増殖効果への影響を調べるとともに、他の大腸癌細胞株を用いて、同様の癌細胞株増殖への影響を調べ、腫瘍の放射線に対する感受性への影響も調べる予定である。

URL: 

公開日: 2012-07-19  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi