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2009 年度 実績報告書

ヒト大腸癌の再発・転移におけるclaudin-1の機能解析と治療戦略

研究課題

研究課題/領域番号 21591740
研究機関久留米大学

研究代表者

衣笠 哲史  久留米大学, 医学部, 講師 (90279266)

キーワード大腸癌再発・転移 / claudin-1 / 機能解析 / 治療戦略
研究概要

本研究は細胞間接着の一つであるTight Junction(以下TJ)特異的蛋白質であるclaudin(以下CL)-1の発現と大腸癌術後の再発や転移との関連性や、大腸癌細胞株におけるCL-1の機能的な役割など未だ解明されていない問題を解決し、大腸癌術後の患者における治療や生存率改善など臨床応用へと展開するための研究基盤を確立することが目的である。平成21年度は、
1)大腸癌患者からの同意を得る。標本およびの検査・病理組織学的所見の把握
2)大腸癌摘出標本におけるCL-1発現と病理組織学的所見との関連性の検討
3)血清中CEA濃度とCL-1発現の比較検討
4)局所再発・転移(リンパ節、肝、肺など)した大腸癌原発巣とCL-1発現との関連性の検討
を計画していた。現在までの進捗状況は、大腸癌の中でも局所再発や遠隔転移(肝・肺など)の頻度の多い「直腸癌」を中心に摘出標本におけるCL-1発現と病理組織学的所見との関連性を検討した。現在までに、306症例の直腸癌病巣および正常直腸粘膜をCL-1などの抗体を用いて免疫染色を行った。その結果を解析し病理組織学的所見との関連性を検討したところ、CL-1発現が予後などに関連があるとの新しい知見が得られつつある。また、術後の局所再発・転移(リンパ節、肝、肺など)との関連性の解析も進行中である。一方で、CL-1の発現が臨床的に応用できる可能性が改めて確認されてきた。未だ解明されていない臨床での問題を解決するため、大腸癌術後の患者のみならず大腸疾患患者における治療や生存率改善など臨床応用へと展開するための研究基盤を継続していくとともに、CL-1発現を診断に応用するために共同研究できるよう交渉中である。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2009

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 直腸癌-診断と治療法-2009

    • 著者名/発表者名
      衣笠哲史、白水和雄、赤木由人
    • 雑誌名

      消化器外科 32

      ページ: 919-924

  • [雑誌論文] ISR・ESR後の縫合(経肛門的結腸-肛門吻合術)2009

    • 著者名/発表者名
      衣笠哲史、赤木由人、白水和雄
    • 雑誌名

      臨床外科 64

      ページ: 213-216

  • [雑誌論文] Claudin-1 Protein is a Major Factor Involved in the Tumorigenesis of Colorectal Cancer2009

    • 著者名/発表者名
      Huo Q., Kinugasa T., Wang L., et al
    • 雑誌名

      Anticancer Res. 29

      ページ: 851-858

    • 査読あり
  • [学会発表] 当科における直腸肛門癌に対するISRの適応と成績2009

    • 著者名/発表者名
      衣笠哲史、白水和雄、赤木由人、牛島正貴、白土一太郎、石橋生哉、緒方裕
    • 学会等名
      第64回日本消化器外科学総会
    • 発表場所
      大阪
    • 年月日
      20090700

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公開日: 2011-06-16   更新日: 2016-04-21  

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