患者の末梢血を浮遊しているCCND2遺伝子のメチル化状態の定量解析と肝癌患者の再発との関連性を明確にし、CCND2単独あるいはCCND2を含む複数遺伝子を組み合わせた予後予測システムを開発することを目的とする。 (1)サンプリング条件の設定(血清回収方法、セルフリーDNAの回収および抽出、定量法) (2) CCND2遺伝子に対する定量的メチル化解析方法の確立 (3)血液中のメチル化CCND2遺伝子量が肝癌患者の予後と関連するか否かの検証 上記(1)~(3)のタスクは研究期間中に達成できた。また癌組織から抽出したDNAと血清中のセルフリーDNAとのペアサンプルを用いて、両サンプルにおけるCCND2遺伝子のメチル化状態の関連性の検証も完了した。 以上の成果を英文雑誌(9報: Impact factor(2010年)合計26. 6)および国内学会発表(17報)にて行った。
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