研究課題/領域番号 |
21591760
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
内山 和久 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (80232867)
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研究分担者 |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (20191190)
上野 昌樹 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (90405465)
小澤 悟 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (40433354)
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キーワード | Microdialysis / フリーラジカル / 虚血再灌流 / 肝切除術 / NO |
研究概要 |
I. 肝虚血再灌流モデルの作成: 10週齢、平均体重2kg前後の雄性ウサギ(n=50)を5%ペントバルビタール全身麻酔下に上腹部正中切開にて開腹し、肝動脈および門脈に阻血用ターニケットをかけ、実際に臨床に用いる20分間の温阻血後、ターニケットを解放し、肝虚血再灌流モデルとした。 II. 生体肝組織におけるMicrodialysisの設定: In vivoで肝組織内・OHおよびNOをリアルタイムに測定するために、ウサギ肝臓にMicrodialysis prove CMA/20(ポリカーバネイト膜、分子量20,000 Daltons cut off)を阻血予定肝表面より刺入留置し、Microdialysis pump (Carnesie Medicine CMA/102)にて、Salicylic acidを0.5nmol/μl含むRinger液(大塚製薬)を灌流液として、まず1.5μl/minの速度で1時間灌流しプローブを安定させた温阻血開放後は30分ごとに9時間後まで、この灌流液から50μlを採取して検体とした。プローベ周囲に凝血ができると測定値が微妙に変化するため、ヘパリン(生理食塩水にて100U/1mlに溶解)を前処置として初回200U/kg、その後1時間ごとに100U/kgを静脈内投与する。なお、実験中はウサギの安静を保つために5%ペントバルビタールの静脈内投与を適宜追加した。 III. 肝虚血再灌流障害時におけるハイドロキシルラジカル(・OH)とNOのリアルタイム定量法を確立: 肝虚血再灌流としてターニケット解除後(虚血再灌流群:n=10)について、9時間後まで30分ごとに検体45μlを採取して肝組織内・OHとNOをそれぞれ経時的に測定し、欄腹のみのsham op(対照:n=5)と比較検討した。
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