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2011 年度 実績報告書

生体吸収性ステントラッピング法による冠動脈バイパスグラフトの遠隔予後改善の研究

研究課題

研究課題/領域番号 21591786
研究機関東北大学

研究代表者

井口 篤志  東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (90222851)

研究分担者 田林 晄一  東北大学, 大学院・医学系研究科, 名誉教授 (90142942)
齋木 佳克  東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (50372298)
小田 克彦  東北大学, 大学院・医学系研究科, 非常勤講師 (60323002)
川本 俊輔  東北大学, 大学院・医学系研究科, 准教授 (20400244)
キーワード冠動脈バイパス術 / ステント / 生体吸収性素材 / 再生医学
研究概要

動脈に静脈グラフトを吻合するバイパス術では、長期的なグラフト狭窄、閉塞が問題となる。これを改善するために、グラフト内での血管壁への圧負荷の軽減が重要と考えられている。そこで、静脈グラフトの外側をラッピングするステントを作成しグラフト狭窄の原因を軽減することを目的とした。まず、生体吸収性素材である乳酸カプロラクトン共重合体(P(LA/CL))により生体吸収性ステントを作成した。これを用いて静脈グラフトをラッピングすることで、新生内膜増殖の抑制に対して有用性があるかを評価した。我々はビーグル犬(体重約10kg)を用いた動脈バイパスモデルの実験を行った。方法は大腿動脈、大腿静脈を露出し、大腿静脈をバイパスグラフトとして約50mmの長さで採取した。ステントでラッピングした静脈グラフトを大腿動脈に間置するように端々吻合した。こうして作成した大腿動脈バイパスモデルにおいて術後6ヶ月、12ヶ月で静脈グラフトを摘出し、病理組織学的検討を行った。結果は生体吸収性ステント使用群では、静脈グラフト径は均一であり、長期的なバイパスグラフトの狭窄、閉塞は他群と比較し有意に低かった。
この結果をふまえ、このステントに薬理学的に新生内膜増殖を抑制すると期待されるラバマイシンを含有させ薬剤溶出性ステントを作成し、この有用性を評価することを目的とした。薬剤溶出性ステントを濃度別(0μg、80μg、800μg)に作成しこれを用いた動物実験を行った。そして術後12ヶ月に犠牲死させ静脈グラフトの摘出を行ない、病理学的検討を行った。

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公開日: 2013-06-26  

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