研究課題/領域番号 |
21591805
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
瀬在 明 日本大学, 医学部, 講師 (70350006)
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研究分担者 |
南 和友 日本大学, 大学院・総合科学研究科, 教授 (80409135)
秦 光賢 日本大学, 医学部, 講師 (00350017)
笠巻 祐二 日本大学, 医学部, 講師 (60318409)
中井 俊子 日本大学, 医学部, 助教 (80366591)
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キーワード | 循環器・高血圧 |
研究概要 |
平成21年4月より本研究が開始され、平成22年3月現在、122名の患者が登録されました。102名が現時点で術後1ヶ月目のデータ解析可能でありました。手術中に採取した右房壁のデータについては、まとめて外注委託しており、45例のみ結果が得られております。 【現時点での結果】術後不整脈の発生は、hANP群5例(9.8%)、placebo群14例(27.5%)でありました。術後0病日、第1病日、第7病日、1ヶ月のBNP濃度は、術後0病日を除く全ての期間で、hANP群がplacebo群に比べ有意に低い結果を得ました。レニン、アンギオテンシン-IIは術後0病日、第1病日のみ、hANP群が有意に低い結果で、アルドステロンは第1病日を除く期間でhANP群が有意に低い結果でした。CPK-MBは、術後3時間後、トロポニン-Iは第1病日、H-FABPは、術直後、第1病日で有意にhANP群が有意に低い結果でした。全症例での検討で、血中KL-6が300U/mlを超える症例は有意に術後不整脈を発生する結果が得られました。また術後最低ANP値をみたところ、不整脈発生例はANP濃度が非発生例に比べて有意に低いことがわかりました。 以上の結果から、hANP治療により、術後のANP濃度を高く維持すること、hANPによる抗虚血作用、レニンアンギオテンシンアルドステロン系抑制作用により術後不整脈の発生を予防していると現時点では考えています。
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