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2011 年度 実績報告書

Dormant Cancer Cellの分布に基づいた肺癌術後転移再発制御の試み

研究課題

研究課題/領域番号 21591812
研究機関大阪大学

研究代表者

井上 匡美  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10379232)

研究分担者 奥村 明之進  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40252647)
南 正人  大阪大学, 医学部附属病院, 准教授 (10240847)
澤端 章好  大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50403184)
キーワード肺癌 / Dormant Cancer Cell / 微小転移 / 再発制御
研究概要

One-step Nucleic Acid Amplification (OSNA)法による肺癌リンパ節転移検出を有効な標的分子マーカーを探索しつつ試みた。遺伝子発現データベースから肺癌で高発現の遺伝子を16種類抽出した。肺癌転移陽性および陰性リンパ節を用いてRT-PCR法により発現レベルを評価し、転移陽性リンパ節と陰性リンパ節で発現量の差が大きく、かつその発現が安定しており、OSNA測定に有用と思われる標的分子を選択した。結果として、KRT19とKRT7、AGR2、SFNの4分子が最も発現レベルの差が大きいマーカーとして同定された。免疫染色でAGR2は肺癌原発巣に発現されていない症例があったため、不適応と判断した。また、SFNは転移陽性リンパ節での発現レベルがやや低く不適当と判断した。最終的に、KRT19とKRT7を用いてOSNA法を行ったところ、転移陽性リンパ節と陰性リンパ節に発現レベルの差を認め再現性が確認された。KRT19とKRT7についての感度/特異度/陽性適中率/陰性適中率/正診率は、それぞれ、95%/99.3%/95%/99.3%/98.8%、85%/97.9%/85%/97.9%/96.4%であった。OSNA法と組織診断の不一致検体を用いてケラチン抗体による免疫染色を行ったところ、サルコイド反応リンパ節の1例でOSNA法偽陽性となり、癌組織が壊死に陥っていた1例ではOSNA法で偽陰性となった。また、微小転移はOSNA法で発現量が低く陽性に検出された。KRT19とKRT7を標的にしたOSNA法は非小細胞肺癌リンパ節転移診断に応用できる可能性がある。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 胸腺上皮性腫瘍の免疫・分子病理学的研究/小型肺癌の臨床病理学的解析2011

    • 著者名/発表者名
      井上匡美
    • 学会等名
      第28回日本呼吸器外科学会総会
    • 発表場所
      別府
    • 年月日
      20110512-13

URL: 

公開日: 2013-06-26  

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