研究課題/領域番号 |
21591813
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
内海 朝喜 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (40423165)
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研究分担者 |
奥村 明之進 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40252647)
南 正人 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (10240847)
澤端 章好 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (50403184)
井上 匡美 大阪大学, 医学系研究科, 講師 (10379232)
門田 嘉久 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (50464243)
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キーワード | 胸腺腫 / T細胞 / オートファジー / Atg5 / Beclin 1 / LC3 |
研究概要 |
当科において手術を施行した胸腺腫症例の組織保存(冷凍・パラフィン包埋)を行うとともに、研究計画・方法の(1)に記載した、リンパ球表面マーカー(CD3、CD4、CD8)の発現の解析を行った。また、同(2)の病理学的評価に記載したように、オートファジー関連遺伝子Atg5、Beclin 1、LC3の発現を評価するための免疫組織染色を行った。現段階では各遺伝子の発現とリンパ球表面マーカー、胸腺腫の病理分類や臨床的特徴との関連についての一定の傾向は明らかでない。 リンパ球表面マーカーとオートファジー関連遺伝子の発現の解析により、胸腺/胸腺腫のT細胞分化におけるオートファジーの関連が明らかになることが見込める。また、オートファジー関連遺伝子の発現の多寡と病理分類とに関する検討や、そのほかの臨床的諸項目の関連についての検討により、患者背景(性別、年齢、胸腺腫進行度、自己免疫疾患の合併の有無、血清自己抗体レベルなど)との関係についての検討により、そうした背景によるオートファジーの寄与の違いがあるか否かといった評価、さらには、特に自己免疫疾患(重症筋無力症、赤芽球ろうなど)や免疫異常(低γグロブリン血症など)を合併した胸腺腫症例についての検討により、こうした胸腺腫に合併する免疫異常/自己免疫疾患の発症機序の一端を明らかにすることができる可能性もあるといった点に、本研究の意義・重要性があると認識している。
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